美容外科は一般的な病院と違って、患者の病状が急変したり亡くなったりすることがありません。
加えて、夜勤もほとんどないため「美容外科の看護師は楽なのではないか」というイメージを持つ人もいるかもしれません。
確かに、美容の手術を受けるのは、病気や怪我をして弱っている人ではなく、健康体な人が中心なので、手術後のリスクも低いといえるのかもしれません。
しかし、自分の顔や体にコンプレックスがあり、それを改善するために決死の思いで高額の治療費を払う患者を相手にするプレッシャーは、相当なものだといえます。
美容外科の看護師は、接客業務が大事であるといわれています。
実際、美容外科はカウンセリングが多いため、高いコミュニケーション能力と患者との信頼関係を築けるスキルが求められます。
さらに美容外科によっては、営業目標や物販のノルマが設けられているところもあり、患者とコミュニケーションを円滑に取れる人が有利になる可能性が高いです。
よって、現場では看護師でありながら接客業を上手くこなしていくスキルも大事になります。
そのため、美容外科の看護師は美のプロとして常に新しい情報を仕入れ、仕事に生かす向上心が必要とされます。
もちろん看護師として、手術の介助もしなければなりません。
実際、手術介助やアフターケアで患者にクレームをつけられ、くじけてしまいそうになったという看護師も存在しています。
患者にとって美容外科の看護師は、自分の要求をできる限り叶えてくれる存在でいてほしいもの。
美容外科で長く活躍していくためには、正確な看護技術と高いコミュニケーション能力の両方を持ち合わせる必要があります。